「あんたは壁を作りすぎる。もっと遊びなさい。」


わかってる、わかってるよ。


「今の彼は、初めて会ったときに、この人だって思った。そんなふうに思ったのは初めてだった。」


あたしが今までそんなふうに感じたのは、遠くにいる、たったひとりだけ。
心が不安定になって、ついメールをした。君はいつも優しい。優しすぎて、つい頼ってしまう。返ってきたメールに、安堵感が広がる。きっと君は、私を裏切らない。


もっと近くにいたなら、なんて無理なこと考えてしまう。