30歳を超えてからの日々は驚くような速さで過ぎてゆき、仕事もプライベートも相変わらず同じようなことで悩んだりしている。それにしてもこの年になってこんなにも人を好きになると思わなかったし、自分で選択した別れが悲しくて通勤電車の中で涙目になりながら帰宅して米津玄師の曲を聞きながら号泣する日々を過ごすことになるとも思わなかったので人生とはわからないものだ。その人と一緒に行ったコンビニも、その人が好きだったお酒も、毎週のように通った居酒屋も、今はただの涙製造機。人間って食べないと瘦せるんだなぁと毎日体重計を見ながら冷静になってみたり、今までにないくらいの胃の痛みと吐き気で処方してもらった薬の劇的な効果に感動してみたり。そんなときでも仕事に行けば仕事モードがONになり、思い出に浸ることも泣くひまもないほど忙しい。今は少しそれがありがたい。