3日ぶりの北海道は相変わらず寒くて、空港から地元へ向かうバスは雪道を揺れながら走っていった。3日前と何もかわらない景色を抜けて、実家に帰ると泣き腫らした真っ赤な目をした母がいた。


もう私の名前を呼んではくれない伯父に、たくさんのごめんねと、それ以上のありがとうを伝えて、お花を添えた。最期の時は、急にいろんな感情がこみあげてきて、バカみたいに泣いた。帰りの飛行機でも涙は滲んで、家に着いてからは、お風呂に入りながら声を出して泣いた。こんな仕事をしてるけど、人の死を受け入れるのは時間がかかるし、辛くて仕方がない。


関東に来て4月で4年間。まだまだ北海道に帰るつもりはなかったけど、初めて本気で考えるようになった。今の場所は行きたいところに行けて、大好きな人たちもたくさんいる場所で、プライベートは申し分ないくらい楽しい。だけど弟も関東にいる状況で、例えば両親になにかあったら、私は一生後悔すると思う。全部含めて、ちゃんと考えなくちゃ。